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4.長男・ユージン

ゴトンっと勢いよく後頭部から墜落してユージンはようやく目を覚ました。
どうすれば、そうまで見事に落ちることが出来るのか自分でも未だに理解できないと寝ぼけた頭で考えながら、ベッドに残されたままだった脚を下ろして立ち上がる。
時計を見れば8時過ぎ。

そういえば何故家にいるんだろう、と少し悩んでみた。
だが元来無表情の彼が少しばかり目を細めたところで、不機嫌なのか何なのか他人にはいまいちわかってもらえない。

因みにユージンは中学の頃から全寮制の学校に通っている。
そして今日は平日のはずだからユージンは寮の自室で目を覚ますはずなのだ。
首をかしげて首をかしげて・・・。

10分もした頃にようやく「そういえば、ナントカ記念日で帰省したんだった」と言うことを思い出した。
そのナントカ記念日の「ナントカ」の部分は思い出せそうにないがそれはいいだろう。
当のナントカ記念日は月曜日だから、月曜日までは自宅でのんびりと過ごせる。
もう一度布団にもぐりこもうかと少し悩んで、鼻をくすぐる朝食のにおいに誘われるようにして着替え始めた。

学校で何度か好みのタイプを聞かれて、その度に女生徒に逃げられる彼だが未だにその理由を自覚していない。
いわゆるトウヘンボクなユージンだから無理もないだろう。

「好きなタイプってどんな子ですか?」

と聞かれて、「母さんみたいに料理の上手な子」と答える彼なのだから・・・。
オマケに悪気はない。
悪気はない上に極度のマザコンでもないが、こんな返答を返されれば女生徒の脳内でのランク付けは
「1.母親 2.恋人」と言うことになってしまう。

結婚するわけでもないのに嫁姑関係を築きかねないユージンに告白する勇気を持つ女生徒は数少なかった。
だがユージンは深く考えてそんな答えを返したわけではない。
ただ単に好きなタイプはと聞かれれば「料理の上手な子」であって、好きな味付けはと聞かれれば「母さんの味付け」なだけなのだから・・・。

制服を着る必要もなく、ラフな格好に着替えると膝の後ほどまで伸びている髪をひとまとめにして階下へと降りて行った。
因みにこの髪型もファッションではない。
単に彼の友人が「髪が長いほうが似合っている」と言ったのと、ユージン自身髪を切りに行くのが面倒だったからだ。

また、彼の友人も本気で「似合う」といったわけではない。
いくら長髪が似合うからといって膝裏まで伸ばすのはあまりにも長すぎると言うものだ。
ただユージンが鬱陶しくなれば髪形も考えずに縛った髪の毛を鋏で「ジョキンッ」と切りかねないから告げた言葉だった。

そして当然の事だがユージンが階下へ降りる頃、3人の弟達は学校へといってしまっていた。






**あとがき**

このボケボケ男が子供世代のメイン主人公ですw
このボケボケ男の話が一番長くなる予定です。
何故なら私がこのボケボケ男が好きだからですw
もちろんひーちゃんも大好きですがww

ちなみに管理人はひーちゃん(比叡)黒たん(黒羽)と愛称をつけていますww
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