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  <title type="text">キミとボクの秘密基地</title>
  <subtitle type="html">オリジナル小説でNL・BLなんでもありのサイトです。
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  <updated>2008-11-14T22:48:25+09:00</updated>
  <author><name>羽白ウサギ</name></author>
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    <published>2009-12-31T00:00:01+09:00</published> 
    <updated>2009-12-31T00:00:01+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>はじめに</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
このブログにアップしていく小説は根本にある設定が全部同じ、一つのシリーズになっています。<br />
NLあり、BLありで管理人が好き勝手にやっていますが、どうぞ生温かい目で見つめてやってください。<br />
基本は現実世界と同じ構造ですが、途中魔法が出てきたりだとかこれまた好き勝手な世界観になっています。<br />
なので、やっぱり生温かい目で見守ってやってください。<br />
<br />
こんな設定ありえるか！とかパクリ転載目的の方はどうぞお戻りくださいませ。<br />
この小説は管理人が☆年間じっくり温め続けてきたものです、二次創作ではありません。<br />
もちろん、うちの子たちを愛でていただけるのはとてもうれしいですが、その際はぜひご一報願います。<br />
<br />
<br />
それでは、どうぞ<br />
ごゆっくりお楽しみくださいませ。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>羽白ウサギ</name>
        </author>
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    <published>2009-12-31T00:00:00+09:00</published> 
    <updated>2009-12-31T00:00:00+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>目次</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[時系列順に掲載されています。<br />
<br />
<strong><font size="3">◆<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/7/">キャラクター設定</a>◇</font></strong><br />
<strong><font size="3"><a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/20/">◇世界観とキャラクター能力◆</a><br />
</font></strong><br />
<br />
<strong><font size="2">鴉と華</font></strong><br />
第1章：<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/1/">01</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/3/">02</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/4/">03</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/5/">04</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/8/">05</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/9/">06</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/10/">07</a>　<br />
第2章：<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/11/">01</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/12/">02</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/13/">03</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/22/">04</a>　<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/23/">05</a><br />
<br />
<strong><font size="2">唐杉家のある一日<br />
</font></strong>1．<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/14/">比叡</a>　2．<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/15/">マリオン</a>　3．<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/16/">シギとトキ</a>　4．<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/17/">ユージン</a>　5．<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/18/">ルシエル</a>　6．<a href="http://karasugi.blog.shinobi.jp/Entry/19/">黒羽</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>羽白ウサギ</name>
        </author>
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    <id>karasugi.blog.shinobi.jp://entry/23</id>
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    <published>2009-02-26T16:36:15+09:00</published> 
    <updated>2009-02-26T16:36:15+09:00</updated> 
    <category term="長編小説" label="長編小説" />
    <title>鴉と華</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
一方縛られない男、唐杉黒羽は見事に縛られていた。<br />
会食という彼にとって面倒かつ重要で省くことできないイベントに。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
大学の給料はもちろんだが、唐杉個人の研究に対するスポンサーは名前も覚えていないこの男たちだ。<br />
研究の価値を本当にわかっているのかどうだか&hellip;、男たちは偉そうに自分たちの知る知識をペラペラペラペラ馬鹿みたいに振りまいていた。<br />
笑顔を張り付けて愛想笑いを振りまくのもいい加減疲れてきた。<br />
もともとそういう分野は得意ではないのだ、と内心ぐちを零しため息をこらえる。<br />
内庭に目を向けて時間をやり過ごそうとして、そこにありえない姿を見つけた。<br />
同時に幸運だとばかりに笑みを浮かべる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「申し訳ありませんが、少々席を外させていただいても?」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「おや、どうかされましたか?」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「いえ、同じ大学の教授の妹さんの姿がありましたので、挨拶を。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
失礼、といささかわざとらしく腰を上げると痺れた足に顔をしかめながら内庭へと出た。<br />
若い男と一緒なところを見ると恋人か、そうでなくとも悪い仲ではないだろう。<br />
邪魔をするのはやや気が引けるが、一時でもこの場から逃れたい唐杉にしてみればそんなことは知ったっこっちゃない。<br />
<br />
「比叡さん」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「へぇ？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
振り返った比叡は、あからさまに驚いた顔をして目を見開いた。<br />
なにせ、比叡の想像では今頃研究室にこもって紫煙をもうもうと室内に蔓延させているはずの男だったからだ。<br />
<br />
「か、唐杉先生？なんでこないなところに」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「比叡さん、お知り合いですか?」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「へえ&hellip;その」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
なぜか比叡は言いよどんだ。素直に兄の同僚であるといえばいいのに、なぜかそう言いたくなかった。<br />
その代わりとばかりに唐杉が、いつものひょうひょうとした様子で口を開く。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「あぁ、私は彼女のお兄さんの同僚ですよ。今日はスポンサーの方との会食だったんですが、どうにもああ言った席は苦手でね。彼女を理由に少々席を外させていただいたんです。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「そうでしたか、高雄さんの。僕は松原慶吾といいます。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「唐杉黒羽と言います。彼女との関係を聞くのは、野暮というものですかね」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「いえ、彼女の交友関係は知っておきたいですから。僕は彼女の婚約者です」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
思いがけず会話が弾む二人を見て比叡はやや疎外感を感じながら唐杉を見ていた。<br />
<br />
なぜか、慶吾ではなく唐杉の方を。<br />
<br />
会わなくなって久しいとはいえ何ヶ月も経ったわけではない、だというのにひどく懐かしく、偶然でも会えたことがひどく嬉しかった。<br />
そして、慶吾と居るのを見られたことが、少し悲しかった。<br />
それがなぜなのかは分からないが。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
慶吾もある種の研究者である、それゆえに唐杉と気があったのか会話は盛り上がりを見せていた。そう長く時間稼ぎは通用しないらしいが&hellip;。<br />
<br />
「唐杉君、そろそろ&hellip;」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「&hellip;はぁ、どうやらおよびのようですね。面白い話が聞けて楽しかったですよ松原君」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「ええ、こちらこそ。比叡さんの友人があなたのような方でよかった。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
えぇ、と肩をすくめ唐杉は背を向けると彼を呼ぶスポンサーの方へと戻っていく。<br />
これを逃せば、もう話すことはできない&hellip;そう感じて咄嗟に比叡は声をあげていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「あ、あの！唐杉先生!!」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「&hellip;なんでしょうか?」<br />
<br />
ゆるりとした動きで唐杉が振り返る。<br />
どこか異国の雰囲気を漂わせるような顔立ちの男だが、いつもとは違いしっかりと身なりを整えスーツに身を包む唐杉の姿はこの場にしっくりとなじんで見えた。<br />
まるで一枚のポートレートの様な光景に一瞬見とれて呆けそうになっていた比叡はあわてて我を呼び戻す。<br />
<br />
「また、本をお借りに伺ってもよろしいですか?」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
是とも否とも、返答を望んでいるつもりはなかった。唐杉なら嫌だとしても断ることはなく無言でどこかへ行ってしまうだろうと思っていたから。<br />
唐杉は何を言い出すのか、とばかりに比叡を見つめて、そして肩をすくめる。<br />
<br />
「ええ、お待ちしていますよ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
其処に浮かぶのは、いつもの怪しげな笑みではなくふわりとほほ笑むような表情だった。<br />
<br />
&nbsp;</div>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>羽白ウサギ</name>
        </author>
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    <id>karasugi.blog.shinobi.jp://entry/22</id>
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    <published>2009-02-26T16:25:07+09:00</published> 
    <updated>2009-02-26T16:25:07+09:00</updated> 
    <category term="長編小説" label="長編小説" />
    <title>鴉と華</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
<br />
さて、件の日曜日。比叡は落ち着かない様子で目の前に座るスーツの青年を見た。<br />
慶吾は確かに上流階級を思わせる風格を持った青年だった。若い割にしっかりとはしている。しかし&hellip;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「それでですね、オペラと言うのは」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
（この人、さっきから自慢ばっかりやわ&hellip;）</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
うんざりしたように比叡はこっそりとため息をついた。<br />
そもそも、純和風の家で育てられた比叡と、海外をあちこち飛び回って育った慶吾とでは嗜好があう筈もない。<br />
和菓子や和食が好きな比叡に対し、予想通り慶吾は自らの手がける洋菓子の話ばかりをしていた。<br />
<br />
「何よりですね、あれほどの職人の技を間近に見れる機会などめったにありません。」<br />
<br />
「すごおますなぁ」<br />
<br />
慶吾は比叡の打つ相槌を自分の話が面白いからうたれる物だと思っていたが、実際のところ、比叡はすこし飽きはじめていた。その視線は部屋のすぐ傍にある内庭へ注がれている。<br />
<br />
「どうなされました？」<br />
<br />
比叡の相槌がやんだことに気づいたのだろう。かけられた声に比叡はあわてて慶吾に向き直った。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「い、いえ&hellip;見事なお庭やとおもいまして。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
内心しまったと思いつつ、無駄にごまかすよりも素直に答えた方がいいだろう、と比叡は再び庭へ視線を移した。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「ああ、私はあまり日本庭園を見る機会はないのですが、確かに趣があるものですね。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「ええ、私の家は日本家屋なもので、こちらのほうが落ち着きます。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「なら、すこし内庭を散策してみますか？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「圭吾さんがよろしぃんでしたら。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
比叡は内心慶吾の洋菓子の話がやんだことにほっとしていた。<br />
先に立つ慶吾の後から静々付いていき、不意に足を止めてしまった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「どうかしましたか？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
「いえ&hellip;」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
気のせいだ、比叡は自分にそう言い聞かせてまた話を始めた慶吾に相槌を打ちながら歩き始める。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
<br />
<br />
比叡の足をとめたのは、ここしばらく聞いていない唐杉の声だった。<br />
<br />
聞こえるはずのない男の声に比叡はどきりとした。<br />
<br />
同時に男を思い出して、比叡は懐かしさと羨ましさがこみ上げてくる。<br />
唐杉はきっと何かに縛られたりはしないのだろうと&hellip;。<br />
きっと今日もあの甘い匂いのする煙草を口にくわえ、部屋に煙草の煙の霧をため込みながら研究にでも没頭している。<br />
慶吾が嫌いなわけではないが&hellip;だが、何か遣る瀬無い、空虚な思いを抱えながら比叡は空を見上げた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">&nbsp;<br />
<br />
&nbsp;</div>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>羽白ウサギ</name>
        </author>
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    <id>karasugi.blog.shinobi.jp://entry/21</id>
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    <published>2009-02-21T17:55:24+09:00</published> 
    <updated>2009-02-21T17:55:24+09:00</updated> 
    <category term="長編小説" label="長編小説" />
    <title>鴉と華</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「っ&hellip;と」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><br />
唐杉は足にぶつかった荷物の山に顔を顰めた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">つい先日までこの部屋はもう少し片付いていたはずなのに、何時からこんなに散らかったのだろうかと思い返せばいつも出てくるのは小倉教授の妹の顔だった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">他人にあまり興味を持っていなかったためか、唐杉が特定の人間の顔を覚えるということはなかったが彼女の顔はすぐに思い出せた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">すこしのんびりとした彼女は思い返せば部屋に来るたびに少しずつ散らかっていた荷物を片付けて換気をしていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「すこし片付けないといけませんかねえ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">持っていた書類をひとまず壁に貼り付けると、床に置かれた荷物の一つに手を伸ばした。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">昔は散らかった部屋など気にも留めなかったが、一度綺麗な部屋に慣れてしまうとこんなにも不便に感じるのだろうか、と少しばかり忌々しく思ってしまう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">研究中の課題に生徒に出した課題やレポート、自分のまとめたレポートに色々と集めた資料やサンプルがほとんどこの研究室にある。<br />
家に帰るよりもここのほうが作業が進むものだから泊り込むこともしばしばあった。<br />
<br />
そういえば、最近彼女は姿を見せないなと気になってカレンダーを見た。<br />
<br />
カレンダーは買ったときのまま、四月で時を止めている。<br />
昔から時間などあまり気にもしなかったが、こんなに酷かったのかと改めて自覚させられた。<br />
仕方なく普段からつかっているシステム手帳を取り出すと、改めて予定を確認した。<br />
時間を気にしないとはいえまめに予定は確認していないと、それこそ忘れてしまうことがままあるからだ。<br />
<br />
「&hellip;そういえば会食がありましたっけね。」<br />
<br />
漏れるのはため息だった。<br />
こういった人の集まりは苦手だった。<br />
人あたりがいいとはいえない性格でも許されているのは今までに作った研究のレポートや実績のためだろう。<br />
心底面倒くさいとは思ってもこちらの都合で蹴るわけには行かない。<br />
「これも仕事だ」と思いなおし適当なメモに書き付けるとそれもデスクの前の壁に貼り付けた。<br />
<br />
これが部屋を汚くする原因だとは気づいていない辺り、唐杉はいかに優秀といえど片付けの才能は持っていなかったのだろう。<br />
しかし才能がなくても部屋は片付けなければ落ち着いて作業も出来ない。<br />
やるしかないかと唐杉は一種の諦めの境地に至るとノロノロと床に置きっぱなしになっていた荷物を片付けるべくしゃがみこんだのだった。<br />
<br />
&nbsp;</div>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>羽白ウサギ</name>
        </author>
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    <id>karasugi.blog.shinobi.jp://entry/20</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://karasugi.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3%E3%81%A8%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%83%BD%E5%8A%9B" />
    <published>2009-02-21T17:50:28+09:00</published> 
    <updated>2009-02-21T17:50:28+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>世界観とキャラクター能力</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<font size="3"><strong>【世界観】</strong></font><br />
基本的に超能力、魔法なんでもありの無茶苦茶な世界です。<br />
魔法とは無縁の地球がある世界ガイアと、魔法や異能力が発達した地球のある世界ファンタジア。<br />
地球とはいうものの天体として同じと言うだけで、地理的にも文化的にも全く異なる発展を遂げた世界が繋がり、行き来と言うほどの交流はないもののその存在を知る者はいる。<br />
<br />
そんな世界なのですが、今の所物語中にそういった表現が出ていないので、まだこのあたりの詳しい設定は伏せておこうかと思います。<br />
ファンタジアの世界観に関しては子供世代での話で詳しく書こうと思います。<br />
<br />
<br />
<font size="3"><strong>【能力説明】</strong></font><br />
<br />
<strong>黒羽：魔術師<br />
</strong>もともと魔術師である黒羽は当然のようにファンタジア生まれの人間。<br />
ファンタジアに飽きガイアへと来て比叡と出会った。<br />
強い魔力を持つ黒羽、本名クローバーはその世界にその人ありとされるほどの有名人。<br />
もちろん魔術師としてもだが、その癖のある難アリな性格の方で有名である。<br />
<br />
<strong>比叡：パイロキネシス</strong><br />
もちろん生まれつきのものではなく、後天性の超能力者と呼ばれる人間。<br />
能力を入れた過程に関してはネタばれとなるので後日追記予定。<br />
パイロキネシスとは炎を操ることのできる能力者。<br />
空気中の酸素濃度を操り、炎を生み出すこともできる。<br />
<br />
<strong>ルシエル：ヒュプノ</strong><br />
催眠能力。<br />
声を媒体として、人の感情をコントロールできる。<br />
もちろん普段はそんなことにならないように能力を押さえ、自らの唄に感情を込める程度にしている。<br />
ちなみに、説明の少なさは登場回数が少ないためでもあるww<br />
<br />
<strong>ユージン：ESP複合能力者</strong><br />
一般的に知られるサイコキネシス、テレパシー、テレポートなど様々な能力を所持している。<br />
ちなみに、普段ボケボケしているのは多種多様な能力を保持し、それらを維持するために精神力を使っているためである。<br />
でも本来の性格でもある。<br />
<br />
<strong>マリオン：魔術師<br />
</strong>家族の中では最も能力が弱く、そういった面においては比叡に一番似た息子である。<br />
ほうきで空を飛ぶだとか、占いだとかそういった初歩的な能力を備えてはいるが自覚は遅く、15歳にファンタジアでの成人の儀を受けるまで気付くことはなかった。<br />
<br />
<strong>シギ・トキ：魔術師<br />
</strong>能力が弱いわけではないが、突出しているわけではなく、主に魔法薬や錬金術など開発の方面に興味を持っているため、魔力が暴走しないように制御用のアクセサリーで魔力を抑えて普段は過ごしている。<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
<strong>アンバー：獣化能力<br />
</strong>もともと、曾祖父である人物がファンタジアの生まれであり、獣人一族の末裔である。<br />
先天性の能力者であるが、隔世遺伝でありそのことを教えられる前に曾祖父がなくなっていたため自分の能力については何も知らずに育った。<br />
<br />]]> 
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    <author>
            <name>羽白ウサギ</name>
        </author>
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    <id>karasugi.blog.shinobi.jp://entry/19</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://karasugi.blog.shinobi.jp/%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E5%94%90%E6%9D%89%E5%AE%B6%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E4%B8%80%E6%97%A5%E3%80%80%EF%BD%9E%E9%BB%92%E7%BE%BD%EF%BD%9E" />
    <published>2009-02-21T16:55:22+09:00</published> 
    <updated>2009-02-21T16:55:22+09:00</updated> 
    <category term="短編小説" label="短編小説" />
    <title>唐杉家のある一日　～黒羽～</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
６．旦那・黒羽<br />
<br />
昨日ベッドに入ったのが遅かったためか、いや・・・むしろベッドに入ったのは今朝だった。<br />
とにかく、枕もとの時計を引き寄せて鼻が文字盤に付きそうなほどに顔を近づける。<br />
ソレでも尚眼を細めて時間を読み取ろうとしているが、そんなことをするよりも眼鏡を掛けたほうが早いだろう。<br />
<br />
「１０時・・・ですか。」<br />
<br />
寝起きでなくとも鋭い顔つきは、よりよくものを見ようと眉を潜めたために益々悪くなっている。<br />
恐らく比叡と隣り合って歩けば誘拐犯に見られるかもしれない。<br />
いや、実際過去に職務質問を受けたことがあるのだ。<br />
元が美形なだけに仏頂面になると怖さが割り増しだ。<br />
黒羽はようやく時計をヘッドボードに戻すと眼鏡をかけ、腰ほどまでに伸ばしている髪を縛った。<br />
<br />
笑えるエピソードではあるが、この男が無精に髪を伸ばしているのも、まだ若かった頃に比叡に「短いのよりもにおてます」と言った一言が切欠だ。<br />
ユージンも黒羽も単純といえば単純である。<br />
この男の場合はソレがのろけにはや代わりするからたちが悪いのだが。<br />
<br />
愛用の白衣をガウン代わりに手にとってはおると彼はそのままリビングへと足を向けた。<br />
多分この時間なら比叡が洗濯物でも畳んでいるだろうと思っての行動だったが、リビングの扉を開いた彼は不在が多い長女と長男を見つけて唇の端を吊り上げた。<br />
<br />
「おはよう、二人がいるとなんだか新鮮ですねぇ。」<br />
<br />
「あら、パパ久しぶりね。」<br />
<br />
朝の不機嫌はどこへ行ったのか、すっかり普段どおりのルシエルはパタパタとスリッパの音と共に黒羽の元へと駆け寄ると首に抱きついた。<br />
小さい頃は足か腰だったのに、と感慨にふけると共に「年をとったなぁ」とつくづく実感させられる。<br />
<br />
「・・・僕も、それをするべきですか・・・？」<br />
<br />
年頃の男の子としてはやや恥ずかしいものがあるだろう。<br />
何よりユージンはもう黒羽と同じくらい身長があるのだ、いやもしかすると追い越しているかもしれない。<br />
<br />
「さぁねぇ、君の好きにしなさい。」<br />
<br />
息子の戸惑いを見て黒羽はくすくすと笑って肩を揺らす。<br />
結局姉の真似をしてユージンも抱きついては見たが、予想外に父親との顔の距離が近くてすぐに離れてしまった。<br />
<br />
「おはようございます、比叡さん」<br />
<br />
「おはようございます。なんかお腹に入れはります？」<br />
<br />
「大丈夫ですよ、お昼までそう時間は空いていませんから。」<br />
<br />
朝の挨拶と称して頬にキスを交わすのは恐らく近隣一体で我が家だけだろう、と娘息子は理解していた。<br />
何せ学校に行ったばかりの頃に先生に友人におはようのキスをしてしまって大騒ぎになったのだから。<br />
現在末っ子のトキとシギは長女のルシエルと１３歳も離れている。<br />
この分だと、いつか自分の子供といっても可笑しくはない妹か弟が出来ても不思議じゃないなと彼女はなんとなく思った。<br />
<br />
「せや、黒羽はんお昼は何がよろしい？」<br />
<br />
「そうですねえ・・・。久しぶりですし４人でどこかに行きましょうか」<br />
<br />
「あら、ええねぇ。４人やなんて滅多に行けませんし。」<br />
<br />
「次はユージンが酒を飲めるようになる頃でしょうね。」<br />
<br />
いつまで経っても若い二人だと姉弟は揃って溜息を零す。<br />
とりあえず、久方振りの４人での外食は決定したらしい、呼ばれるまでは夫婦水入らずでそっとしておいてやろうと、二人は何も言わずに頷きあうとそっとリビングを後にした。<br />
<br />
それを知ってかしらずか、黒羽は比叡の隣に座るとなんでもないようなことを談笑しながら洗濯物を畳み始めるのだった。<br />
<br />
<br />
<br />
Fin．．．<br />
<br /><br /><a href="https://karasugi.blog.shinobi.jp/%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E5%94%90%E6%9D%89%E5%AE%B6%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E4%B8%80%E6%97%A5%E3%80%80%EF%BD%9E%E9%BB%92%E7%BE%BD%EF%BD%9E" target="_blank">つづきはこちら</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>羽白ウサギ</name>
        </author>
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    <id>karasugi.blog.shinobi.jp://entry/18</id>
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    <published>2009-02-21T16:52:46+09:00</published> 
    <updated>2009-02-21T16:52:46+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>唐杉家のある一日　～ルシエル～</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
５．長女・ルシエル（ルシア）<br />
<br />
<br />
いまや超売れっ子シンガーとも言える女性の寝起きにしては、些か寝汚いのではないだろうかと言ういでたちでルシエルは階下へと降りてきた。<br />
その目の下には隈があり、まさしく「疲れています」と言葉にしなくとも顔を見るだけで伝わってくる。<br />
<br />
「ぁれ・・・ユージン？」<br />
<br />
「・・・おはよう、姉さん」<br />
<br />
寝起きの彼自身が疑問に思ったことを、ルシエルも当然のように疑問に思ったが生憎彼女はその理由に思いつけそうにはなかった。<br />
<br />
「まぁ、いいわ・・・おはよう、ユージン」<br />
<br />
「おはよう、姉さん。牛乳？」<br />
<br />
「ううん、冷たい水がいい。」<br />
<br />
わかった、と声なく頷いてユージンはちらりとキッチンのほうに見える冷蔵庫を見た。<br />
パタン、と一人でに冷蔵庫が開いてよく冷えたミネラルウォーターのペットボトルが出てくる。<br />
そのまま今度は食器棚へ向かうとコップがふよ、と浮いた。<br />
ペットボトルは誰の手も借りず一人で、この場合ペットボトルを一人と称するかどうかは別にしても、とりあえず一人でコップに水を注ぐと、また大人しく冷蔵庫に帰り、コップだけが宙を漂ってルシエルの目の前へと下りてきた。<br />
<br />
「私もそっちの方がよかった。」<br />
<br />
「そう？立つ面倒は要らないけど、集中力が要るよ？」<br />
<br />
「私のは自分の役に立たないもの・・・。こんな日は特にそう思う・・・。」<br />
<br />
ルシエルは頭を押さえながら水を飲んだ。<br />
ルシエルの能力であるヒュプノは、いわゆる催眠術と言う奴でルシエルが売れっ子のシンガーになった理由の一つでもある。<br />
もちろん観客を操っているわけではない。<br />
シンガーとなったのは彼女の実力だ。<br />
<br />
意識せずともルシエルの声にはルシエルの感情が反映される。<br />
ルシエルが気持ちよく歌えば、観客も気持ちよく聞こえるし、ルシエルがこんな二日酔いで最悪の気分の日に歌えば観客にもその気持ちが伝わってしまう。<br />
ようはルシエルの感情を誇大表現して伝える手段の一つになっているわけだ。<br />
<br />
そして、彼女が今日まで響くような二日酔いになった原因は、昨夜行われた「コンサートツアー終了オメデトウ」とかなんとやらの打ち上げパーティだ。<br />
飲んでいる最中はいいのだが、あんまりにもほろ酔いで気持ちがよくなると、寝る前に頭痛薬を飲み忘れる。頭痛薬を飲み忘れるととてつもない二日酔いに見舞われることになる。<br />
<br />
で、昨夜のルシエルは頭痛薬を飲み忘れたわけだ。<br />
<br />
「ユウちゃん。頭いたい」<br />
<br />
「痛いですか」<br />
<br />
「うん」<br />
<br />
「・・・」<br />
<br />
「ユウちゃん冷たい・・・」<br />
<br />
「と、言われても・・・」<br />
<br />
トーストを齧りながらユージンは困ったように首をかしげた。<br />
<br />
「・・・ユウちゃんってば、お姉さんが苦しんでるのに、それだけ・・・？」<br />
<br />
キロリとユージンを見るルシエルの眼差しが鋭くなった。<br />
まずいかな、とユージンは冷や汗を流す。<br />
<br />
ルシエルは何故だか生まれつきの二重人格と言う厄介な性癖（？）の持ち主だ。<br />
普段のルシエルはとことん優しいが、一度キれるととことん野蛮になる。<br />
母は強し、とはよく言ったもので裏ルシエル・本人曰くルシアも比叡には逆らわない。<br />
逆らわないが、今その比叡は２階で洗濯物を干している・・・。<br />
<br />
「それだけしか言えないわけ・・・？へぇ、そう・・・ふうん・・・そう」<br />
<br />
ルシエルがテーブルに置いている手の爪が絵本に出て来る魔女のように伸びて黒く染まる。<br />
<br />
「・・・」<br />
<br />
完全にルシアが出てくるとなればユージンではまったく手に終えないのだ。<br />
どうしたものか、と悩んで彼はそっと姉の頭の上に手を置いた。<br />
<br />
「・・・なによ・・・」<br />
<br />
「小さい頃、姉さんがよくこうしてたから」<br />
<br />
「・・・」<br />
<br />
すーっとルシエルの眼がまた普段のように穏やかになり、爪も元通りになっていく。<br />
<br />
「・・・だからユウちゃんってスケこましなのよ。」<br />
<br />
「？よく判らないですが、水のお代わりは・・・？」<br />
<br />
「・・・いる。」<br />
<br />
あんなに可愛かった弟は何処に行ってしまったんだろう、とルシエルは悩みながら再びペットボトルを空中浮遊させているユージンの顔を見つめていた。<br />
<br />
<br /><br /><a href="https://karasugi.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E5%94%90%E6%9D%89%E5%AE%B6%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E4%B8%80%E6%97%A5%E3%80%80%EF%BD%9E%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%AB%EF%BD%9E" target="_blank">つづきはこちら</a>]]> 
    </content>
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            <name>羽白ウサギ</name>
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    <id>karasugi.blog.shinobi.jp://entry/17</id>
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    <published>2009-02-21T16:41:19+09:00</published> 
    <updated>2009-02-21T16:41:19+09:00</updated> 
    <category term="短編小説" label="短編小説" />
    <title>唐杉家のある一日　～ユージン～</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
４．長男・ユージン<br />
<br />
ゴトンっと勢いよく後頭部から墜落してユージンはようやく目を覚ました。<br />
どうすれば、そうまで見事に落ちることが出来るのか自分でも未だに理解できないと寝ぼけた頭で考えながら、ベッドに残されたままだった脚を下ろして立ち上がる。<br />
時計を見れば８時過ぎ。<br />
<br />
そういえば何故家にいるんだろう、と少し悩んでみた。<br />
だが元来無表情の彼が少しばかり目を細めたところで、不機嫌なのか何なのか他人にはいまいちわかってもらえない。<br />
<br />
因みにユージンは中学の頃から全寮制の学校に通っている。<br />
そして今日は平日のはずだからユージンは寮の自室で目を覚ますはずなのだ。<br />
首をかしげて首をかしげて・・・。<br />
<br />
１０分もした頃にようやく「そういえば、ナントカ記念日で帰省したんだった」と言うことを思い出した。<br />
そのナントカ記念日の「ナントカ」の部分は思い出せそうにないがそれはいいだろう。<br />
当のナントカ記念日は月曜日だから、月曜日までは自宅でのんびりと過ごせる。<br />
もう一度布団にもぐりこもうかと少し悩んで、鼻をくすぐる朝食のにおいに誘われるようにして着替え始めた。<br />
<br />
学校で何度か好みのタイプを聞かれて、その度に女生徒に逃げられる彼だが未だにその理由を自覚していない。<br />
いわゆるトウヘンボクなユージンだから無理もないだろう。<br />
<br />
「好きなタイプってどんな子ですか？」<br />
<br />
と聞かれて、「母さんみたいに料理の上手な子」と答える彼なのだから・・・。<br />
オマケに悪気はない。<br />
悪気はない上に極度のマザコンでもないが、こんな返答を返されれば女生徒の脳内でのランク付けは<br />
「１．母親　２．恋人」と言うことになってしまう。<br />
<br />
結婚するわけでもないのに嫁姑関係を築きかねないユージンに告白する勇気を持つ女生徒は数少なかった。<br />
だがユージンは深く考えてそんな答えを返したわけではない。<br />
ただ単に好きなタイプはと聞かれれば「料理の上手な子」であって、好きな味付けはと聞かれれば「母さんの味付け」なだけなのだから・・・。<br />
<br />
制服を着る必要もなく、ラフな格好に着替えると膝の後ほどまで伸びている髪をひとまとめにして階下へと降りて行った。<br />
因みにこの髪型もファッションではない。<br />
単に彼の友人が「髪が長いほうが似合っている」と言ったのと、ユージン自身髪を切りに行くのが面倒だったからだ。<br />
<br />
また、彼の友人も本気で「似合う」といったわけではない。<br />
いくら長髪が似合うからといって膝裏まで伸ばすのはあまりにも長すぎると言うものだ。<br />
ただユージンが鬱陶しくなれば髪形も考えずに縛った髪の毛を鋏で「ジョキンッ」と切りかねないから告げた言葉だった。<br />
<br />
そして当然の事だがユージンが階下へ降りる頃、３人の弟達は学校へといってしまっていた。<br />
<br />
<br /><br /><a href="https://karasugi.blog.shinobi.jp/%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E5%94%90%E6%9D%89%E5%AE%B6%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E4%B8%80%E6%97%A5%E3%80%80%EF%BD%9E%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%EF%BD%9E" target="_blank">つづきはこちら</a>]]> 
    </content>
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            <name>羽白ウサギ</name>
        </author>
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    <id>karasugi.blog.shinobi.jp://entry/16</id>
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    <published>2009-02-21T16:36:06+09:00</published> 
    <updated>2009-02-21T16:36:06+09:00</updated> 
    <category term="短編小説" label="短編小説" />
    <title>唐杉家のある一日　～シギとトキ～</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
３．末っ子コンビ・シギ＆トキ<br />
<br />
隣にあるマリオンの部屋とは真逆で散らかり放題の部屋の中。<br />
ベッドはなく変わりに天井からは２つのハンモックが吊るされていた。<br />
もちろんネットではなく布製のハンモックだが、そもそも自分の寝台にハンモックを使う人がこの日本に一体何人いるだろうか。<br />
<br />
隣の部屋から響いた目覚ましの音でやや目を覚ましていたらしい二人は、ソレでも眠気に勝てないままゆらゆらとハンモックで揺られている。<br />
そうこうしているうちに部屋の隅にある二人の机に置かれたパソコンに自動で電源が入った。<br />
<br />
『オハヨウゴザイマス　マスター。　オ目覚メ　ノ　時間デス。』<br />
<br />
目覚まし代わりになっているらしいパソコンはひたすらその言葉を繰り返すが二人はむずがって起きようとはしない。<br />
低血圧ではないが、小学３年生の癖に二人は夜更かしが響いているのだ。<br />
床に散乱しているのは小学生のおもちゃらしからぬ、ペンチやボルト、プラスマイナスドライバーにネジやこんなものを本当に小学生が理解できているのかと思うほどの工具の山だ。<br />
<br />
「ときぃ・・・アレ、うるさい」<br />
<br />
「・・・シギがやったんでしょ・・・とめてよぅ」<br />
<br />
もぞもぞと寝返りを打つと、これまた黒髪の夫婦から産まれたとは到底思えない鮮やかなシルバーのショートヘアーが揃って布団からはみ出た。<br />
長女と長男までは、祖父からの隔世遺伝だが二人はもちろん違う。<br />
これもマリオンが学校で苦労する原因の一つなのだが、二人は「面白いでしょ？」の一言で髪を何度も染めたり、カラーコンタクトを入れたりと、定期的に『模様替え』をしているのだ。<br />
<br />
小学生の頃からそんなことをしていたら髪が痛むだろう・・・？<br />
<br />
ソレがこの二人の凄いところ。<br />
なにをどうやったのか、小学２年生の夏休みの自由研究で編み出したのは、髪を傷めないカラースプレーとブリーチ。<br />
ぶっちゃけそんなものがあれば私がほしい。<br />
<br />
と、そんな脱線した事は追いとくとしても、この二人は科学者の父親に似たのかかなりの勢いで「アリエナイ」物を沢山作り出している。<br />
ソレもこれも小さい頃に、いや今もビデオで繰り返し見ている『ドラ○もん』のせいだろうか。<br />
もちろん二人の同級生でも『ドラ○もん』を見ている生徒は多いが、二人に言わせれば『ドラ○もん』みたいに自在に走って動けるロボットを生み出せるなら天才以外にありえない、とのことらしい。<br />
そしてその天才になりたいらしい二人は、こうして部屋中に機械工具を広げてドラ○もんのビデオを見ながらその道具を参考にいろいろなものを作っているらしい。<br />
<br />
と・・・いい加減五月蝿くなってきたのか二人は同時にハンモックから降りるとパソコンを止め、動き回れる程度に部屋の中のガラクタ、もとい工具や材料を隅に固めた。<br />
<br />
「あ、いい匂いがする。」<br />
<br />
「ホントだ、今日はトーストかな？」<br />
<br />
パジャマを脱ぎ捨てながら二人は色違いの服を着込んだ。<br />
小さい頃はこうして服のデザインが被るとわざわざ違う服に着替えなおしていたものだが今となってはむしろ色違いのものを着たりしていないと落ち着かないもので、自然と同じデザインを手に取るようになってしまった。<br />
<br />
「あ、あれだ・・・昨日のポテトサラダだ。残ってんだよまだ。」<br />
<br />
「あと、前に買ってきたベーコンもそろそろ賞味期限切れるんじゃないかな」<br />
<br />
二人は冗談のようにイニシャルの『T』と『S』が刺繍されたトレーナーを切ると軽快な足音を立てて部屋を飛び出していった。<br />
<br />
<br /><br /><a href="https://karasugi.blog.shinobi.jp/%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E5%94%90%E6%9D%89%E5%AE%B6%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E4%B8%80%E6%97%A5%E3%80%80%EF%BD%9E%E3%82%B7%E3%82%AE%E3%81%A8%E3%83%88%E3%82%AD%EF%BD%9E" target="_blank">つづきはこちら</a>]]> 
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            <name>羽白ウサギ</name>
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